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用語集
ニュースと図鑑に出てくるモビリティの言葉47語。記事の本文の用語からも、このページの説明へ進めます。
車・EV
- BEV(バッテリー式電気自動車)Battery Electric Vehicle
- 車に積んだ電池(バッテリー)の電気だけでモーターを回して走る自動車。走行中に排出ガスを出さない。充電は家庭や施設の普通充電器と、短い時間で充電できる急速充電器で行う。一般に「EV」と呼ばれることが多い。
- EV(電動車・電気自動車)Electric Vehicle
- 電気でモーターを回して走る車の総称。狭い意味ではバッテリー式電気自動車(BEV)を指し、広い意味ではハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCEV)まで含めて「電動車」と呼ぶ。記事ではどちらの意味かを文脈で確かめる必要がある。
- HEV(ハイブリッド車)Hybrid Electric Vehicle
- エンジンとモーターの2つの動力を組み合わせて走る車。減速するときのエネルギーを電気に変えて電池にため、発進や加速でモーターを使うことで燃料の消費を減らす。外部の電源から充電はしない。1997年に発売されたトヨタのプリウスが、量産車として広く知られる最初の例である。
- PHEV(プラグインハイブリッド車)Plug-in Hybrid Electric Vehicle
- 外部の電源から電池に充電できるハイブリッド車。近い距離は電気だけで走り、電池が減るとエンジンも使って走る。ハイブリッド車より大きな電池を積む。
- FCEV(燃料電池車)Fuel Cell Electric Vehicle
- 水素と空気中の酸素を反応させて電気をつくる燃料電池で、モーターを回して走る車。走行中に出るのは水だけである。水素は水素ステーションで補給する。トヨタのMIRAI、ホンダのCR-V e:FCEVなどがある。
- 全固体電池all-solid-state battery
- 電池の中で電気を運ぶ電解質を、液体ではなく固体にした電池。燃えにくさや、充電時間の短縮、エネルギーの密度の向上が期待され、自動車メーカーと電池メーカーが実用化に向けて開発を進めている。発表される量産の時期や性能は計画の段階のものが多い。
- リチウムイオン電池lithium-ion battery
- リチウムイオンが正極と負極のあいだを移動することで充電・放電する電池。スマートフォンから電気自動車まで広く使われる。正極の材料によって、三元系(ニッケル・マンガン・コバルトなど)やリン酸鉄リチウム(LFP)などの種類がある。
- 急速充電DC fast charging
- 直流(DC)の大きな電力で、電気自動車の電池を短い時間で充電する方式。日本ではCHAdeMO(チャデモ)規格が広く使われてきた。北米ではテスラの規格をもとにしたNACS(SAE J3400)を採用する動きが広がっている。
- V2HVehicle to Home
- 電気自動車などの電池にためた電気を、家庭で使えるようにする仕組み。停電のときの非常用の電源としても使える。専用の機器が必要になる。
- 軽自動車kei car
- 日本独自の規格の小さな自動車。長さ3.4m以下・幅1.48m以下・高さ2.0m以下、排気量660cc以下と定められ、税金などの負担が普通の自動車より軽い。黄色のナンバープレート(自家用)で見分けられる。
自動運転
- ADAS(先進運転支援システム)Advanced Driver-Assistance Systems
- 運転する人を助ける機能の総称。衝突被害軽減ブレーキ、車線をはみ出さないように支える機能、前の車についていく機能(アダプティブクルーズコントロール)などがある。あくまで支援であり、運転の責任は運転する人にある。
- 衝突被害軽減ブレーキAutonomous Emergency Braking
- カメラやレーダーで前の車や歩行者を見つけ、ぶつかりそうなときに警報を出し、必要に応じて自動でブレーキをかける装置。日本では新車への搭載が段階的に義務づけられている。
- 自動運転レベルSAE levels of driving automation
- 米国の自動車技術者協会(SAE)が定めた、運転の自動化の段階。レベル0(自動化なし)からレベル5(どんな条件でも完全に自動)までの6段階がある。レベル2までは運転する人が常に監視し、レベル3からは決められた条件の中でシステムが運転を担う。日本の制度でもこの区分が使われている。
- ロボタクシーrobotaxi
- 運転手が乗らずに、自動運転のシステムで乗客を運ぶタクシー。米国の一部の都市では、Waymo(ウェイモ)などが一般の利用者を乗せて運行している。日本でも実証が行われている。
- LiDAR(ライダー)Light Detection and Ranging
- レーザー光を当て、はね返ってくるまでの時間から、周りの物までの距離と形を立体的に測るセンサー。自動運転の車やドローン、測量に使われる。カメラやレーダーと組み合わせて使うことが多い。
- SDV(ソフトウェア定義車両)Software Defined Vehicle
- 車の機能の多くをソフトウェアで決め、販売したあとも通信によるソフトウェアの更新(OTA)で機能を増やしたり直したりできる車の考え方。
- OTA(無線によるソフトウェア更新)Over The Air
- 通信を使って、販売店に行かずに車のソフトウェアを更新すること。不具合の修正や機能の追加に使われる。
ドローン
- マルチコプターmulticopter
- 複数のプロペラ(ローター)の回転の速さを変えて、浮いたり進んだりする機体。プロペラが4つのものをクアッドコプターと呼ぶ。空撮や点検、物流などで最も広く使われている形のドローンである。
- 無人航空機unmanned aircraft
- 人が乗らずに、遠隔の操縦または自動で飛ぶ航空機。日本の航空法では、重さ100グラム以上の機体を「無人航空機」として、機体の登録や、飛行の場所・方法のルールの対象にしている。
- 機体登録制度drone registration
- 100グラム以上の無人航空機を国に登録し、登録記号を機体に表示する制度。2022年6月から義務になった。登録された機体は、原則としてリモートIDの機能を備える必要がある。
- リモートIDRemote ID
- 飛んでいるドローンが、登録記号などの識別情報を電波で発信する仕組み。誰の機体かを外から確かめられるようにするためのもので、日本では機体登録制度とあわせて導入された。
- レベル4飛行Level 4 flight
- 人が住む地域の上空で、操縦する人が機体を目で見ないまま飛ばすこと(有人地帯での目視外飛行)。2022年12月の航空法の改正で、国の機体認証と一等無人航空機操縦士の資格などを条件に、できるようになった。物流などでの利用が想定されている。
- 無人航空機操縦者技能証明drone pilot certification
- ドローンを操縦する技能を国が証明する資格。2022年12月に始まり、一等と二等がある。レベル4飛行には一等の資格が必要になる。
- 目視外飛行Beyond Visual Line of Sight
- 操縦する人が、ドローンを自分の目で直接見ないまま飛ばすこと。カメラの映像や地図を見ながら飛ばす。遠くへの配送や長い距離の点検で必要になり、国の許可や承認などのルールがある。
- ドローン配送drone delivery
- ドローンで荷物を運ぶこと。山間部や離島への生活用品・医薬品の配送、災害時の物資の輸送などで実証や実用化が進んでいる。
- FPVFirst Person View
- 機体に積んだカメラの映像をゴーグルなどで見ながら、操縦する人がその場にいるような視点で飛ばす方法。ドローンレースや映像の撮影で使われる。
空のモビリティ
- eVTOL(電動垂直離着陸機)electric Vertical Take-Off and Landing
- 電気でプロペラを回し、ヘリコプターのように垂直に離着陸できる航空機。滑走路がいらず、ヘリコプターより音が小さいことが期待されている。日本では「空飛ぶクルマ」と呼ばれることが多い。
- 空飛ぶクルマflying car
- 電動で、自動の操縦も視野に入れた、垂直に離着陸する新しい空の移動手段を指す日本での呼び名。実際には道路を走る自動車ではなく、多くはeVTOLと呼ばれる航空機である。国の官民協議会がロードマップを示している。
- 型式証明type certificate
- 航空機の設計が安全の基準に合っていることを、国の航空当局が証明すること。日本では国土交通省、米国では連邦航空局(FAA)、欧州では欧州連合航空安全機関(EASA)が行う。新しい機体が乗客を乗せて飛ぶためには、原則として型式証明が必要になる。
- バーティポートvertiport
- eVTOL(空飛ぶクルマ)が離着陸するための場所。乗り降りの設備や充電の設備を備える。ビルの屋上や駅の近くなどへの設置が検討されている。
- SAF(持続可能な航空燃料)Sustainable Aviation Fuel
- 使用済みの食用油や植物、廃棄物などからつくる航空機の燃料。原料から燃やすまでの全体で、化石燃料よりも二酸化炭素の排出を減らせるとされる。既存のジェット燃料に混ぜて使われている。
モータースポーツ
- F1(フォーミュラ1)Formula One
- 国際自動車連盟(FIA)が統括する、1人乗りのフォーミュラカーによる世界選手権。1950年に始まった。世界各地のサーキットや市街地のコースでグランプリを行い、ドライバーとチーム(コンストラクター)のそれぞれに年間の王者を決める。日本では鈴鹿サーキットで日本グランプリが開かれている。
- WEC(世界耐久選手権)FIA World Endurance Championship
- FIAとフランス西部自動車クラブ(ACO)による、長い時間を走る耐久レースの世界選手権。2012年に始まった。ル・マン24時間レースを含み、複数のドライバーが交代して1台の車を走らせる。
- ル・マン24時間レース24 Hours of Le Mans
- フランスのル・マンで、24時間でどれだけ長い距離を走れるかを競う耐久レース。1923年に始まった。1991年にマツダが日本のメーカーとして初めて総合優勝し、2018年から2022年まではトヨタが5年続けて総合優勝した。
- SUPER GTSUPER GT
- 市販車の形をもとにした車で競う、日本の人気のレースのシリーズ。速さの違うGT500とGT300の2つのクラスが同時に走る。GT500クラスには、トヨタ、日産、ホンダの3つのメーカーが参戦している。
- スーパーフォーミュラSUPER FORMULA
- 日本で行われる、1人乗りのフォーミュラカーのレースのシリーズ。日本のトップのフォーミュラレースとされ、ここからF1へ進んだドライバーもいる。
- WRC(世界ラリー選手権)FIA World Rally Championship
- 舗装路・未舗装路・雪道など、ふだんは一般の車が通る道を閉鎖して、区間ごとのタイムを競うラリーの世界選手権。1973年に始まった。日本では「ラリージャパン」が開かれている。
- フォーミュラEFormula E
- 電気自動車のフォーミュラカーで競う、FIAの世界選手権。2014年に始まり、多くのレースを都市の市街地のコースで行う。日本では東京で開かれている。
ユニバーサルデザイン
- 車いすwheelchair
- 歩くことが難しい人の移動を助ける、車輪のついたいす。自分で車輪を回す自走式と、介助する人が押す介助式がある。使う人の体や生活に合わせて、座面の高さや幅、背もたれなどを調整する。
- 電動車いすpower wheelchair
- モーターの力で動く車いす。手元のレバーで操作するものなどがある。日本の道路交通法では歩行者として扱われ、歩道を通る。最高速度は時速6キロまでと決められている。
- シニアカー(ハンドル形電動車いす)mobility scooter
- ハンドルで操作する、1人乗りの電動の車いす。主に歩くことに不安のある高齢の人が使う。運転免許はいらず、道路交通法では歩行者として扱われ、最高速度は時速6キロまでである。
- パーソナルモビリティpersonal mobility
- 1人か2人が乗る、小さく小回りのきく乗り物の総称。電動キックボードや、立ったまま乗る乗り物、座って乗る小型の電動の乗り物などがある。近い距離の移動や、観光地・施設の中での移動に使われる。
- 特定小型原動機付自転車specified small motorized bicycle
- 2023年7月の道路交通法の改正で新しくできた車両の区分。電動キックボードなどのうち、最高速度が時速20キロ以下などの基準を満たすものが当てはまる。16歳以上なら運転免許なしで運転でき、ヘルメットの着用は努力義務である。
- 歩行支援機器walking assistive device
- 歩くことを助ける道具や機械の総称。つえや歩行器のほか、モーターで脚の動きを助ける装着型の機器(歩行アシストロボット)もある。リハビリテーションや日常の移動に使われる。
- UDタクシー(ユニバーサルデザインタクシー)universal design taxi
- 車いすを使う人や高齢の人、ベビーカーを使う人など、誰もが乗りやすいように作られたタクシー。乗り降りしやすい高さや、車いすのまま乗れるスロープを備える。国土交通省が認定の制度を設けている。
- 福祉車両welfare vehicle
- 車いすのまま乗れる車や、座席が回転して車の外へ出る車など、体の不自由な人や高齢の人が乗り降りしやすいように作られた車。自動車メーカーが市販の車をもとに作っている。手だけで運転できる装置をつけた車もある。
- ノンステップバスlow-floor bus
- 乗り口に段差がなく、床の低いバス。車いすやベビーカーでも乗り降りしやすく、スロープ板を備える。バリアフリーの法律にもとづき、各地のバスの事業者が導入を進めている。
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